
もうすぐ進路決めなくちゃ。このまま就活すべきか、大学院に行くべきか迷うな。将来の事を考えたらどっちがいいんだろう。

進路には悩みますよね。筆者も悩みました。この記事では、今後の将来のためにはどっちがいいのかについて筆者の経験を踏まえてお話ししますね。
筆者の経歴を先にお話ししますと、
国立大学(建築)→ 国立大学院(建築)→ ゼネコン設計部
という感じです。筆者自身、就職か進学かとても悩んだ時期があります。今は就職して8年が経ちますが、自分の選択は間違っていなかったと思っていますし、今の仕事も気に入っています。
今、学生の皆さんは同じく進路に悩んでいるのではないかと思います。私の経験をもとに、学生の今だからこそ考えて欲しいこと、やって欲しいことをまとめてみました。
そもそも建築学部生の進学率は?

現状の進学比率は?
2016年のある論文調査によると、建築学生2885人に行ったアンケートでは、就職76%、進学22%、その他2%という結果が出ています。
参考文献:建築系大学卒業予定者の進路調査から見た建築系教育の課題に関する一考察
ちなみに女子の進学比率は?
女子の進学比率についての統計は見当たりませんでしたが、私の実体験でいうと、大学院進学者は15人中5人でしたので約33%。男子よりも少し進学率が高いという印象です。
「就職する」「大学院に進む」将来のためにはどっちが正解?
どっちが正解かお話しする前にまず、筆者がなぜ大学院に進んだかについてお話ししようと思います。
筆者は、卒業後は、大手設計事務所かゼネコンの設計部で働きたいと思っていました。学部3年生の時に、就活に取り組んでみて気づいたのは、圧倒的に経験値が大学院生と比べて足りないということでした。コンペの成果や、専門的な知識などが足りず、就活で全く歯が立たなかったのです。そこで大学院でもう少し勉強したいと思ったのが進学の大きな理由です。
他にもいくつか理由はありましたが、自分の将来の夢を叶えるには大学院進学が必要だと思い決心しました。
さて、就職と進学のどっちが正解かというと、結論はどっちも正解ということです。
ここまで読んできた方は、なんだ。と思われたかもしれません。
ですが、ここで筆者が言いたいのは、就職と進学が問題ではなく、将来何をしたいか。をはっきり決めるということです。
女性なら大学院に進学すべきとか、大学院まで行っても就職が難しいとかそんなことは全くありません。
ただ自分の望む将来にむけて、出来るだけ最短ルートで向かうにはどうしたらいいのかを考えて欲しいです。
大学3年生が分かれ道

将来何をしたいのかは、学部の3年間で大枠を決めておくことが大事です。
「そんなこと言われても決められないよ。。。」という人も多いと思います。筆者もそうでした。そういう時は、自分の好きなことをいくつもピックアップしてみてください。何でも構いません。都市計画の授業が好きとか、はたまた人と話すのが好きなど、建築と関係なくてもいいです。
都市計画が好きなら、不動産や大手設計事務所、国土交通省や役所の公務員も向いているかもしれませし、人と話すのが好きであれば、ゼネコンやメーカーの営業もいいかもしれません。将来の道に迷っている時は建築だから設計という概念にとらわれず、いろんな業種を候補に入れて世界を広げましょう。
いろんな業種や会社をリサーチすることで、自分のやりたい仕事が見つかる可能性は高くなります。是非試してみてください。
迷った時は就活してみよう
迷った時は就活しましょう。
OBやOGに話を聞いたり、会社説明会に参加して実際に働いている方々の話を聞くことで将来が具体的にイメージできるようになります。実際に聞いてみてみると自分が思っていたものと違うなということに気付けたり、意外な職種に魅力を感じたり、たくさんの発見があるはずです。
あまり気負わず就活を始めてみましょう。
大学院に進む場合も、学部で就活しておくと有利
筆者は大学院に進学しましたが、学部の時に就活を経験しました。この経験は大学院での就活にとても役立ちました。
なぜかというと履歴書の書き方や自己分析の仕方、自己アピールの方法について、ある程度知識があったおかげで、忙しい大学院生活中でしたが効率的に就活できたからです。
大学院への進学がほぼ決まっていているけれど時間に余裕があるという人は就活しておく事をオススメします。(ちなみに筆者は春休みに海外旅行にも行きたかったのでスキマ時間を活用して就活していました。笑)
難関就職先に進みたいのであれば、大学院卒が有利?

できれば誰もが憧れるような就職先を目指したいという方は多いのではないでしょうか。
例えば、コンペの成績・研究室での専門的な知識・研究室での経験がモノを言う、大手設計事務所やゼネコン設計部、有名アトリエ事務所に学部生が合格するのは、はっきり言ってむずかしいです。
やはり、2年間の研究室での経験は学部時代に比べて断然密度が濃いので、並べて比較してしまうと圧倒的に大学院生が有利です。
そういう意味では大学院生がたくさんエントリーする大手設計事務所などの難関就職先は大学院生が有利と言って間違いではないです。
学部卒で難関就職先を目指すならインターンを活用すべし
上記で、学部生には難関就職先は難しいといいましたが、不可能ではありません。
そして合格の確率を上げるには「インターンシップ」を是非活用しましょう。インターンとは企業が学生に門戸を開いてくれて、職場で働く体験をさせてくれる制度です。2週間〜1ヶ月程度が多いですが、この期間に、その会社の人とのコネクションを作ったり、自分をアピールしておく事でその先の就活が断然有利になります。
特に企業としては、インターンシップにきてくれていた子が、新卒採用試験にもきてくれたら、「うちの会社に本当に来たいんだな」といい印象を持ってくれる可能性が高いです。
もちろん採用試験での実力も必要になりますので、そちらの準備もしっかり行う必要はありますが、周囲より有利になることは間違いないです。
自分が何をしたいのかが一番大事
ここまでいろんな事を言ってきましたが、一番大事なのは「自分がなにをしたいのか」と言う事です。
何をしたいのかわからない時は、自分の好きなことをいくつかピックアップすることから始めましょう。自分の好きな事を見つけられれば、大学院に進むべきか、就職すべきか、自ずとわかってくるはずです。
あともう一つ。
道はいつでも方向転換できます。思い切って一歩を踏み出しましょう。
建築学科卒でも就職先は無限です。就職先に悩んでいる学生さんは、こちらの記事も読んでみていただければ幸いです。いつでも進路は方向転換可能だということがわかるはずです。
進むのを恐れて何もしないのが一番もったいないです。今の皆さんの若さがあれば何でもできます。恐れず好きな事に飛び込んでみてください。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
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