【建築学生】ゼネコン設計部で働くってどんな感じ?仕事内容、転勤、年収、福利厚生まとめ

ARCHITECTURE
くまみ
くまみ

ゼネコンの設計部ってどんなところかな。実際の仕事内容や、休みが取れるのかとか、お給料とか、雰囲気とかいろいろと具体的に知りたいな。

トラコ
トラコ

実際にゼネコン設計部で仕事をしている私の実体験を話していくね。

ゼネコンとは?

Jcomp – jp.freepik.com によって作成された people 写真

ゼネコンとは総合建設業のこと。ゼネラルコントラクターの略で、設計から現場施工まで一貫して行うことのできる会社のことをいいます。

そのため、会社内には、建築設計部、建築施工、開発、不動産、営業、技術研究所、土木部門に関わる部署などたくさんの人たちが働いていて、それらの部署と連携を取りながらプロジェクトを進めていきます。

ゼネコンの設計部の主な仕事

Jcomp – jp.freepik.com によって作成された people 写真

ゼネコンの設計部の仕事は、ざっくり言うとこんな感じです。

  • 設計業務(設計部ですから、もちろん一番メインの仕事ですね。)
  • 監理業務(現場が設計図通りに進んでいるかや法的に問題ないかをチェックします。建物完成まで現場に出入りします。)
  • 計画業務(仕事を貰うためのコンペみたいなものですね。)
  • 現場支援(ゼネコンには他社設計の物件や、改修などの仕事もたくさんあります。現場からいろんな検討を頼まれることがありますのでお手伝いします。)

設計事務所で働くより、施工に関する仕事は格段に多いのが特徴ですね。施工の知識はおのずと増えますので、ゼネコンの設計部で働くメリットとなります。

ゼネコン設計部の1日をまとめた過去記事は下から↓

参考:【ブログ】ゼネコン女子は大変?ゼネコン設計部で働くとこんな感じ(タイムスケジュール編)

ゼネコン設計部の人数は?男女比はどのくらい?

設計部の人数

会社によりますが、ゼネコンの設計部は全国にオフィスがあり、そのオフィスにそれぞれ設計部があるのが一般的です。

本社(大抵の会社は東京)の設計部だけで言えば、スーパーゼネコンは200〜300名程度、準大手ゼネコンで50〜200名程度です。差はありますが、会社によって建築に強みがあるのか、土木に強みがあるのかによっても所属人数はかなり変わってきます。

男女比は?

男女比は会社によって異なると思いますが、最近では設計部にも女性が増えてきました。

私の務めていた会社では、設計部全体のうち、男性は85%女性割合は15%ほど。最近でいうと新入社員10名中、女性が4人の年もありました。(年によって上下しますが。。)

ちなみに私が入社した時は、全体で100名ほどの新入社員のうち女性が10名で、そのうち設計部の女性が3人でしたので、設計部はゼネコンの中でも女性の多い部署だと思います。

設計・デザイン業務は多い?

ゼネコン設計部で扱う物件は、基本的に自社で設計をします。

ただし、デベロッパーなどが依頼主の場合、建築家やデザイナーがついていたり、組織設計事務所が絡んでいることも頻繁にあります。

そのため、設計といっても、『外観やプランニングのデザインを含む設計』『デザインはせず施工のための図面を立ち上げる設計』の大きく分けて2通りの設計があります。

必ずしも自分の思ったようなデザインやプランニングを実現することはできません。しかし、著名な建築家や海外の内装デザイナーの仕事に直近で関わるチャンスもあるということはメリットでもあります。

転勤はある?海外転勤は?

Jcomp – jp.freepik.com によって作成された people 写真

基本的に全国転勤はあります。

異動のスパンや回数はまちまちで会社によります。私の会社では入社してから最初の頃は3年程度のスパンで異動することが多かったです。基本的には他業種と変わらないと思います。

私の実体験としては、本人の意向や希望も聞いてくれることもありますので、そこまで一方的に転勤をさせられるイメージはありませんが、ずっと東京などの大都市に留まりたいと考えている方にはデメリットかもしれません。

海外への転勤は?

海外転勤ももちろんあります。

これも会社によると思いますが、私の勤めた会社はアジアを中心に数カ国に海外拠点がありましたので、海外転勤の希望を出すことが可能でした。希望者が少ないということもあり、海外に行くのは比較的容易に実現できます。

海外で仕事をすることが希望の方にとっては、ゼネコンはいい就職先だと思います。

他部署への異動はある?

これも稀ですが、あります。

大企業に勤めるからには、上層部の人事に従わざるを得ないのが実情です。

休みは取れる?

休みは取りやすいです。

最近は勤務時間等の規制が厳しいので、基本的に休日出勤はありません。時期によっては残業が続くこともありますが、大手のゼネコンでは就労管理がかなり厳しく取り締まられます。

設計事務所やアトリエ系事務所に比べて、格段にライフワークバランスとりやすいです。

仕事だけでなく、趣味や勉強など自分の時間を重要視する人にとってはおすすめです。

ぶっちゃけお給料はどのくらい?

Jcomp – jp.freepik.com によって作成された people 写真

初任給は、どの会社も21〜24万くらいが相場です。(学部卒・大学院卒で違いあり)

一般的にそのお給料に残業代とボーナスがつくのが一般的です。どちらも常に変動するものですので一概には言えません。残業代は残業した分だけきちんと支払われます。ボーナスは2019年で言えば、基本給×約5ヶ月分(1年で)のボーナスが出た会社もあるようです。

総じて建築業界の中でゼネコンのお給料は高水準です。基本的に、年々基本給が上がっていきます。さらにスーパーゼネコンなどに就職できれば上がり幅も大きくなりますので、将来的に高収入が望める業種と言えます。

さらに福利厚生が手厚いゼネコンも多く、寮や社宅、家賃補助がある企業が多いです。そう考えるとお給料の額面だけでは判断できないメリットが多くあるのも特徴です。

まとめ

ここまで、ゼネコンの基本的な情報をまとめてきました。

内容については会社によって大きく差があるかもしれませんが、ゼネコンがどんなところか知りたいという方の参考になれば嬉しいです。

ご覧いただきありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました