【建築学生】ゼネコン設計部に就職するには大学院卒が必要なのか?学部生で就職する方法。

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くまみ
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ゼネコン設計部に入るには、大学院卒じゃないと難しいのかな?

そんな疑問を持たれている学生さんのために、実際に働いてみて分かったゼネコン設計部内の学歴に関する話をしていくね。

トラコ
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ゼネコン設計部とは?

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ゼネコンとは総合建設業のこと。ゼネラルコントラクターの略で、設計から現場施工まで一貫して行うことのできる会社のことをいいます。

どんな業種か詳しく知りたい方は、こちらの記事を参照ください。

参考:ゼネコン設計部で働くってどんな感じ?

ゼネコン設計部に大学院卒が多いのは本当か

筆者の経験則ですが、これは本当です。(ただし近年の傾向で言えばと言った方が正しいかもしれません。)

私は大学院卒業後の2012年にゼネコン設計部に入社しました。参考として私の入社時の同期の人数構成は合計8名で、8名全員が大学院卒でした。

ちなみにその次の年も7名全員が大学院卒でした。その後6年間、毎年設計部に新入社員が入ってきましたが、学部卒だったのは7名だけでした。

近年の傾向で言えば、確実に大学院卒が多いのが事実です。スーパーゼネコンや準大手クラスであれば特にその傾向が高いと思われます。

ただし上の年代に行けば行くほど、その傾向は低いです。大学院卒の採用が増えたのはここ10数年の出来事なのかもしれません。

なぜ大学院卒が多いのか

ではなぜ大学院卒が多いのでしょうか。

大きな理由として下記のような点が挙げられます。

①知識量が多い。

 単純に知識量が違います。2年間勉強時間が長いですからね。それに自分の考えを、建築に絡めて話ができる等のスキルを身につけている場合も多いです。

面接と書類でしか判断できない会社側にとっては、自分の考えと建築の知識を絡めて主張ができる人材は、印象に残りますし、魅力的なことに違いはありません。

②コンペなどの実績がある。

コンペの実績、ワークショップの参加歴等が院生の方が圧倒的に多いです。これも個人の能力を示すわかりやすい指標ですので、採用する会社側にとっても魅力的です。

③専門性や興味の方向性がはっきりしている。

自分の興味がある建築や分野について、専門的な知識を絡めて説明できる点も大学院生の方が優れている場合が多いです。

上記にまとめた3点は、採用する企業にとって評価しやすいポイントになるので、このような能力が優れている大学院生が採用に有利という結果になっていると考えられます。

学部卒でゼネコン設計部に入るには?

では大学卒ではゼネコンに就職するには、どうすればいいのでしょうか。

学部生でゼネコン設計部に入社することはもちろん可能です。ただし、学部生の時に適切な努力が必要です。適切な努力?とはなんぞや?と思われたでしょう。

よく新卒の面接で、サークル活動や部活を頑張りましたというアピールをする人がいます。これではどんなに頑張ってもあまり効果はありません。設計部という専門性の高い職種に就くには、専門的知識や実務経験などを身につける努力が必要となります。

これをやれば大丈夫!学部生の時にやるべき3項目

その1 コンペに参加

どんどんコンペに参加しましょう。

もちろん入賞できれば大きなアピールポイントになりますが、入賞できなくても、面接時にプレゼンシートとして自分の考えやセンスをアピールする材料になります。

その2 インターンシップ・ワークショップに参加

学生時代にインターンシップやワークショップなどの実務経験をすることは非常に大きな価値があります。

建築の知識や仕事内容の理解だけでなく、社会人としての振る舞いなどを学べるので、とても就活に役に立ちますし、採用する企業側に対して好印象を与えられることは確実です。

その3 本を読む

たくさん本を読みましょう。建築雑誌だけでなく、建築の知識を深めるには本を読むことがとても大切です。先人の建築家の考え方や、歴史を踏まえて自分の考えを述べることができるようになれば、自分の発言を深めたり、説得力を増すことができます。

まとめ

ここまでなぜゼネコン設計部には大学院卒が多いのか、そして学部生でゼネコン設計部に入社するにはという内容についてお話ししてきました。

大学院生が身につけている力を知り、自分に足りない力を自覚することは、ゼネコン設計部に入るための第一歩です。自分に足りない力や必要な力を見極めて、自分の目指す将来を実現しましょう。

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